これから目指すところ
- 博子 武内
- 2024年11月28日
- 読了時間: 3分
ここ数年十一月は、研修を行なっています。
今年も、終わりました。
今年は師業を通して
「学ぶとは何か」「講師とは何をするのか」という
大きな、輪郭がはっきりしない、ぼんやりとした問いを
現場から考えさせられる機会が多々ありました。
いい授業・コース・研修とは何か
こういう考え方から距離を取るように努めて
その人が時間を使って、学習機会(授業や研修)に向き合う時の
伴走者としての私ができること
「あ!」と気づいたり、活動を通じて「考える機会」になるような
プログラムデザインはどういうかたちか
より意識をはらうようになりました。
と、なると、コンテンツはもちろん大事なんですが
やっぱり、その場にいる人に合わせて、思い切って変えてやっていく力が必要だなぁと
思います。
経験は増えても、なんだろう
スキルは増えていくでしょうし、アナロジーを活用している時もあるのですが
やはり講師自身、目の前の参加者の反応を捉えることなくしては
研修はただの「本」と同じだなぁと思ってしまいます。
「しまっておける知識」のようなイメージです。
五感を通した学びが大事だとおっしゃった、尊敬する故・渡部淳先生
私自身が、7年前であった時に「そうだ」と思ったこと時の理解と
今の理解は異なります。
よりその意味を深く理解できたのではないか、という感覚です。
仕事をやり続けて、感じるようになったのだろうと思います。
そう考えると学びは、ゆっくりゆっくりおこる
how to的な研修も多いですが
ちょっとわかりにくいけれど、頭に残って、考え続けたりできるような
「もの」を投げかけられる、そういうのもありなのではないか。
そして、単発の研修から
「考え続けられる」ための環境整備とはなんだろうか。
どのような「場」が
どのような「コンテンツ」が
活性化につながるのだろう。
そういう学びを創ることができるように、
私自身も続けていこうと思える時間でした。
そしてもう一つ思ったことがあります。
「私を貫く」研修は万人受けを狙うものではないので
「伝わらない」こともあると思いますし
「受け入れてもらえない」こともあるでしょう。
それでも
私とやりたい・私と学んでよかったと言ってくださる方がいることの幸せ
大袈裟ではなく
誰かとそういう気持ちを分かち合えるって嬉しいなぁと
そういう時間を一つ一つの授業や研修を通して
増やしていけるような「傍楽」を来年度は目指していきたいと思います。
もちろん、今年も後仕事納めまで一ヶ月、やっていきますよ!
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