ロールモデルを見せること
- 博子 武内
- 2023年8月3日
- 読了時間: 3分
今年から地域の定時制高校にも日本語支援員として携わってきて
昨日、キャリア支援の一環として
生徒にロールモデルの提示ができたらと思い
働いている外国の方(介護)とユース・ソーシャルワーカーの方のご協力のもと
インタビュークラスが実施できました。
仕事ってどんなふうに選んできたのかー
私は「日本から出ていきたい」「手に職」「言葉がわからないなんて可哀想」
ただこれだけで「日本語教師」を選びました。
自立した生活をするには
雇用形態や仕組み
そんなものをすっ飛ばして「日本語教師になる」とだけ思い
そして、干からびそうになった時も(笑)周りの人が辞めなくていいと
ある意味甘ったれた環境でやり続け
その中で、諦めたこともあり、
でも仕事だけは、挑戦し続けられた
日本語教育から離れることが過去数回あって
その度に講師業の大変さも実感しながら
でも、私にとっては「日本語教育」ができることが日々ストレスがなく
ハードであっても「私らしい社会貢献」であり
自立した道を歩み始めて数年
こんな感じで、一人ひとりのキャリア選択は異なる
だからこそ、高校と社会を結びつけられるようにと企画しました。
社会の広さを知るというか
そんな中、外国につながる生徒も
1学期の授業を経て、笑顔が増えてきて
その一人が「介護の仕事がしたい。」と言ってきました。
多分、初めて「やりたい」とおもったことを口にしてくれたと記憶しています。
そこで、頼りにさせていただいている先生に、
実習生を紹介して頂き、
実際に介護現場で働く方のお話を伺うことができました。
また、色々質問をさせてもらえました。
最後に、先輩から
「日本語の勉強を頑張って」
「介護の仕事はハートが大事」
という、お言葉をいただき
その生徒は感想で「日本語をもっと頑張る」と決意表明していました。
そういう、身近なロールモデルからのエールって
すごいパワーを持つと思うんですよね。
日本語教師の「日本語がんばれ」は、流れてしまうことがあっても
このようなアレンジの場は
私一人ではできず、介護士を紹介くださった方、お時間を割いて参加してくださった方、
準備を整えてくれた高校の先生、一緒に担当してくださった先生がいらしてこそ
できた
場作りはミラクルだなぁと思え、実践を終えた今、生徒にとって良い時間になっていたらいいなと願います。
また、「日本語教育」という枠組みだけで
留学生教育
介護の日本語
高校生の日本語支援 という分野をまたがりやってきていることは繋がっていることも発見
講師として、背筋の伸びる思いというか
もっと知りたくなるし、頑張ろうという気持ちになれる
結局、私がエネルギーをもらった実践でした。

コメント