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共に歩み5年

10月31日に大分県社会福祉協議会様と共に、

介護分野における職員間の円滑なコミュニケーションを志向したワークショップの実施、

並びに日本人の配偶者等を対象とした介護の日本語研修を開催しました。


6年前、日本が外国人を受け入れていく政策へと転換を図り

私は一日本語教師として、常に外国人への指導にあたる立場から

「教え込む」ことへの限界と「コミュニケーションは共に作る社会構成主義的なものである」というところで、博論を書いていました。


その1年後、在留資格特定技能が創設され、前職では介護分野の受け入れに関する説明会を行なっていました。


その時に出会ってはや5年、毎年新たな試みを共に創らせていただいています。


研修内容の一部は博論のアウトリーチにもなっており、自分がやりたいと思ったことを、他者が「必要だ」と認めて、やろうと言ってくださることは、本当に幸せなことで、ある意味奇跡だなぁと思えます。


参加者にとっても、いい機会になったようで、アンケートを拝読しながら、

「一緒に時間を過ごしていただいてありがとうございました」という気持ちが湧き起こりました。


そして、2年目となる、日本人配偶者向けの研修では、今年も約250の言葉を学びます。

自律した学習者として学べるように、そして学びの習慣がつくよう、足場を外していくための研修デザインをしながらこれからの4ヶ月が始まります。

こちらの研修についても、記録に残しながら、まとめていきたいと思います。


最近の介護分野の施策の中で、外国人財に関するものを見て驚いたことがあります。

『令和 4 年度 老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進等事業外国人介護人材の介護福祉士取得に向けた調査研究事業【報告書】』なのですが、今後はどのような在留資格であっても国試を目指せるようにしていくといった内容があります。


来日時点で日本語力も、背景も全然違う人に介護に携わって欲しいのであれば

日本語教育や学習内容の充実のみならず、社会包摂の観点から「長期で働いてみたい」と思える環境整備も必要でしょう。それはただ、情報にアクセスできる等などにとどまらず、安心して暮らせる、コミュニティの一員としての自覚が育つ、ある意味シティズンシップ・教育に重なる部分もあるかもしれません。


まだまだこの分野で日本語教師としてできることはあると感じますし

私も学びながらより良い支援者でありたいと強く思います。


外国人財の支援や日本語教育について、アツく語り合える仲間と共に仕事ができることは

非常に嬉しいこと

そういう仕事により限られた時間の多くが割けるようにするためにはどうするのかということも考えさせられる時間になりました。


また、そろそろ、仕事の優先順位を考える時期に来ているのかな?と思いながら

どの現場であっても、一緒に働きたいと思っていただけることに

感謝だなぁと思えた1日でした。





 
 
 

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