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視野を広げる機会としての大学

先週

昨年度の秋学期の講義科目の学生の授業アンケートが大学から送られてきました。


日本語教育分野を学び、今後学校教育の現場で、主に日本語指導に携わる機会が生じる

未来の教員の学生に対して行ったもので


日本ではどのような日本語政策が行われてきているのか

日本語教育の歴史から、政策に応じた、日本語教育の展開や実施内容まで

いろいろな内容を扱いました。


講義の依頼を受けた際に

「私には恐れ多い」と言う思いと直感的に「興味深さ」を覚え

引き受けた仕事でした。


日本語教育に全員が興味を持っているわけではない、クラスが対象です。


恐る恐る、結果を見ました


その中で、とどめておきたいコメントがありました。


「日本語教育分野は興味がないわけでもなければ、すごくあるわけでもなかった。今後はもういいかなと思います。逆にこれまで学ぶ機会もなかってのでこの講義自体は有益でした」


大学で教えていると

学生の授業への参加度が高かったり低かったりする(そのように見える)のですが


履修する、と決めた学生に

講師として「知る機会・学びの場」を提供する授業づくりを心がけて行うこと

その大切さが、頭によぎりました。


その学生にとっては、日本語教育への関心はそれほど強くなかったはず。

それでも「勉強できてよかった」と思える機会であったことって、すごく嬉しいなぁと思いました。


知らないことを知る、きっかけは「大学だからこそ」あるなぁと

大学で教える・学ぶ良さを改めて知ります。


卒業すると、仕事のことや興味関心のあることには、お金を払いまなぶことがあっても

ちょっと覗いてみようか、と言う内容にまで、手が出ない。

体力的にも、時間的にも。


大学という学びの場が学生のためになるには、講師としての自分がどう動いていくか



 
 
 

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