視野を広げる機会としての大学
- 博子 武内
- 2024年5月19日
- 読了時間: 2分
先週
昨年度の秋学期の講義科目の学生の授業アンケートが大学から送られてきました。
日本語教育分野を学び、今後学校教育の現場で、主に日本語指導に携わる機会が生じる
未来の教員の学生に対して行ったもので
日本ではどのような日本語政策が行われてきているのか
日本語教育の歴史から、政策に応じた、日本語教育の展開や実施内容まで
いろいろな内容を扱いました。
講義の依頼を受けた際に
「私には恐れ多い」と言う思いと直感的に「興味深さ」を覚え
引き受けた仕事でした。
日本語教育に全員が興味を持っているわけではない、クラスが対象です。
恐る恐る、結果を見ました
その中で、とどめておきたいコメントがありました。
「日本語教育分野は興味がないわけでもなければ、すごくあるわけでもなかった。今後はもういいかなと思います。逆にこれまで学ぶ機会もなかってのでこの講義自体は有益でした」
大学で教えていると
学生の授業への参加度が高かったり低かったりする(そのように見える)のですが
履修する、と決めた学生に
講師として「知る機会・学びの場」を提供する授業づくりを心がけて行うこと
その大切さが、頭によぎりました。
その学生にとっては、日本語教育への関心はそれほど強くなかったはず。
それでも「勉強できてよかった」と思える機会であったことって、すごく嬉しいなぁと思いました。
知らないことを知る、きっかけは「大学だからこそ」あるなぁと
大学で教える・学ぶ良さを改めて知ります。
卒業すると、仕事のことや興味関心のあることには、お金を払いまなぶことがあっても
ちょっと覗いてみようか、と言う内容にまで、手が出ない。
体力的にも、時間的にも。
大学という学びの場が学生のためになるには、講師としての自分がどう動いていくか
Comments